国立研究開発法人森林総合研究所のコンテナ苗植栽マニュアルでは、コンテナ苗には下記のような特徴・注意点があります。
・コンテナ苗は土壌が凍結していなければほぼ通年植えられるが、梅雨明け直後など極端に乾燥する 時期は避けるべき。 ・基本は「クワ植え」で行い、裸苗のような耕耘や丁寧な土入れは不要。根鉢と土壌の密着が得られ れば十分。 ・植付け前に鉱物質土壌を露出させ、有機物の混入は避ける。植付け後は軽くてん圧すればよい。 ・植付け深は根鉢上面と地表を合わせ、過湿地ではやや浅め、乾燥が心配な場合は根鉢上面に薄く土 をかける。深植えは禁物。 ・日本ではクワで丁寧植えに近い方法が多いが、本来は高能率を活かすため専用器具とクワ植えが望 ましい。 つまり、専用器具でコンテナ苗のサイズ通りの穴をあけて、根鉢と土壌の密着が得らるように植える。 しかも、穴あけから植付までは短時間で作業し、植穴の乾燥と異物などの混入を避けるべきという作業が求められています。 コンテナ苗のサイズ通りの植え穴をあける専用機具という点では、ディブルが求められていると考えられます。 コンテナ苗植栽マニュアルでのディブルの特徴と使い方では。 ・先端を付け替えることで様々なサイズのコンテナ苗に対応可能。 ・1動作で植穴を作れるため高能率だが、堅密土壌・礫混じり土壌・根系層のある場所・地被物が 多い場所では使用困難。 ・使用手順:突き刺す → 引き抜いて苗を入れる → 周囲をてん圧。 ・国内での本格的な使用実績はなく、適用条件は未検証。 ・条件に応じて他の器具と併用、または地被物除去用の道具と組み合わせて使うのが現実的。 とありますが、この当時はツリーホッターと植付の達人や林業用のモーラーがありませんでした。 |
![]() |
![]() |
ツリーホッターや他の植栽器具と比べて、林業用のモーラーは堅密土壌・礫混じり土壌・根系層のある場所・地被物が多い場所では木槌などで打ち込みで作業できる点で、さらに効率が高まります。
ほとんどの植栽用スコップとディブルがT字のハンドル部がパイプなのに対して、林業用のモーラーは打ち込み用のヘッド部を有しています。 また、足掛け部は「安定して足をかけられる洋鐙型ステップ部」なので安心作業。 コンテナサイズに合わせて、パイル部(地面に突き刺す部分)も交換が可能なので、様々なサイズの苗に対応可能です。 現在は、300ccと150ccの苗に対応しています。 ぜひご活用ください。 |