大豆・麦・水稲直播……播種同時薬剤散布機


トラクター用インプルメント。
お手持ちのトラクターと播種機で作業を行う際に、除草剤や殺虫・殺菌剤も同時に散布できる粒剤散布機です。
50mm角バーや管理機のフラットバーに取付可能。
播種機、ロータリーで作業を行う際に、除草剤や殺虫・殺菌剤を同時に散布できる粒剤散布機です。


粒剤散布口に拡散モーターを装備。ハネの遠心力により薬剤が均一に広がります。
粒剤散布口には可変フィンを取り付けており、140〜240cmの範囲で散布幅の調節が可能です。
薬剤ホッパーは容量10リットル。透明窓により薬剤の残量を確認できます。
粒剤の散布量はホッパー部の調量板で自在に調整できます。
薬剤ホッパーには耐久性の高いステンレス材を使用しています。

播種同時作業の概要

播種機の50mm角バーにセットします。播種直後の土壌の表面に除草剤が均一に散布されます。
電源はトラクターのバッテリーを利用し、モーターを駆動させて散布を行います。


粒剤:トレファノサイド、エコトップ、クリアターン、キックボクサー、ガレースG、クレマートUなど

粒剤散布幅の調節が可能な可変フィンを採用




粒剤散布量の調整 及び 粒剤散布方向の調整


◆ 粒剤散布量の調整機構

ホッパー下部の繰り出し機構から拡散部までの薬剤の落下は、砂時計方式の重力落下にて行なわれます。
ホッパー側面の最下部に、蝶ネジで固定された調量板がセットされておりますので、付属の穴径の違う調量板に差し替えながら、薬剤の種類やトラクターの車速、ロータリー幅に合った最適なサイズの調量板を選定します。
◆ 粒剤散布方向の調整

通常は落下口を中央にしたときに、薬剤はムラなく散布できるようにセットされていますが、薬剤(粒剤)の種類により見かけ比重が異なるため拡散分布が代わることがあります。そのために薬剤の散布ムラが発生した場合は、止めネジをゆるめて落下口を回転させ、散布方向を調節して下さい。



粒剤用薬剤散布機 KT20A-120P2の主な諸元

名称・型式 粒剤用薬剤散布機 KT20A-120P2 散布方式 回転羽根による遠心拡散方式
本体寸法 長さ800〜1,500×幅1,200×高さ500〜1,000(mm) 電源 トラクターのバッテリー DC12V
ホッパー容量 10リットル 取付位置 播種ユニット固定用 角パイプ(50mm)
散布幅 140〜240cmの範囲内での可変式 適用農薬例 エコトップ、トレファノサイド、クリアターン、キックボクサー細粒剤、ガレースG、クレマートUなど (現在確認済のもの)




KT20シリーズはこの他にも様々な薬剤の散布状態に適応する拡散装置を持ち、農機に合わせて調整できます。


土壌混和散布機

殺虫・殺菌剤散布 + 土壌混和の同時作業


KT20A-DTS 取付例

ダントツ粒剤作業例


 粒剤散布機をトラクタ前方に取付けて、殺虫剤
 (粒剤:オルトラン、ダントツなど)を10cm幅で
 すじ散布を行い土壌混和をします。

 甘藷(サツマイモ)、大根、ニンジン、など根菜種一般
 に最適。すじ散布で、効率よく根から吸収されます。



粒剤用薬剤散布機 KT20A-DTS 及び DTWの主な諸元

名称・型式 粒剤用薬剤散布機 KT20A-DTS / DTW 散布方式 送出機構による自然落下
本体寸法 長さ800〜1,500×幅1,200×高さ500〜1,000(mm) 電源 トラクターのバッテリー DC12V
ホッパー容量 10リットル 取付位置 トラクター ウエイト取付部
散布幅 1条につき10〜15cmの範囲内 適用農薬例 ダントツ、ガレースGなど (現在確認済のもの)




複合同時作業機

畝立 + 除草剤(粒剤)散布 + マルチングの同時作業

粒剤用薬剤散布機をマルチャを装備したトラクタに装着すると、畝立+粒剤散布+マルチングの3つ作業を一工程で行うことが出来ます。

様々な形状のマルチロータリーに対応できるように、薬剤の散布口(拡散部)はコンパクトになっています。


畝の成型直後に除草剤を散布し、すぐにマルチングするため、土中の水分を逃がさず速やかに吸収し、除草効果抜群です。

回転羽根の遠心力で
粒剤を飛ばすスピナー
方式で、ムラのない均一
散布が可能です。



甘藷(サツマイモ)の畝立て同時除草剤散布の例(粒剤:トレファノサイド)
トラクタによる除草剤散布(鹿児島県南九州市頴娃町)

 ロータリー(クボタRT11)への取り付け
甘藷の畝立て同時マルチング作業では、寒い時期は地温を上げる目的から透明マルチを利用するのが一般的ですが、透明マルチ内の雑草発生が抑えきれないことから、黒マルチの利用が主体となっているのが現状です。

トレファノサイド粒剤は、平成18年4月に甘藷の「挿苗前」の使用時期が適用拡大になった事から、今後同剤と粒剤用薬剤散布機を利用して、透明マルチ利用における雑草対策の課題が解決できるものと期待されております。

↑マルチの中の散布状態

←畝立て同時除草剤散布 作業風景

 
 

甘藷(さつまいも)トレファノサイド粒剤 散布例


粒剤用薬剤散布機 KT20A-40S 及び 80W・100Wの主な諸元

名称・型式 粒剤用薬剤散布機 KT20A-40S/80W/100W 散布方式 回転羽根による遠心拡散方式
本体寸法 長さ800〜1,500×幅1,200×高さ500〜1,000(mm) 電源 トラクターのバッテリー DC12V
ホッパー容量 10リットル 取付位置 播種ユニット固定用 角パイプ(50mm)
散布幅 30〜40cm / 60〜80cmの範囲内での可変式 適用農薬例 エコトップ、トレファノサイド、クリアターン、キックボクサー細粒剤、ガレースG、クレマートUなど (現在確認済のもの)


「KT20シリーズ」くわしくはこちらから。


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